パニック発作がなくなり、元気に職場復帰

症例 NO.067 25歳 女性

「首が長くて、なで肩で本当によくお着物が似合いますね」

着物を着るとたいていこのようなお誉めの言葉を頂き、人より首が長いことを漠然と認識してはいたものの、まさかそれが原因で病気になるとは夢にも思っていませんでした。
 
思えば中学生の頃から十数年、首のコリや肩のコリからくる痛みに悩まされていましたが、大学卒業後パソコンをひんぱんに使う仕事について以来その痛みは悪化の一途をたどり、マッサージ等に定期的に通わなくてはいられないほどになりました。

時を同じくして動悸が出始め、まったく初めてのことでびっくりして循環器科に行ったところウイルス性心筋炎と診断されました。薬を服用したものの効果があらわれず、又次第に吐気やだるさといった症状があらわれたため心療内科に行くことをすすめられ、そこでパニック障害と診断されました。今思えば、私はただ動悸が出るだけで発作的な症状はひとつもなく、パニック障害という診断も誤診だったように感じていますが、その頃は自律訓練法というリラックス方法を試したり、カウンセリングを受けたりしていました。

その後、仕事をセーブしたり、ゆっくり時間をすごすことで吐気やだるさといった症状は何ヵ月かの時間をかけてなくなり、動悸も段々減ってきましたが、首の痛みは一向にとれず、次第に頭痛もするようになりました。

首が痛いというと首の痛みくらい、と周囲からは思われがちでしたが、ただ座ってパソコン画面を見たり下を向くだけでも痛みが出たり気分が悪くなる。首が凝り固って天井を見ることもできず、無理して見ると首がきしむような感じがある。歩く時に地面を踏みしめる衝撃が首まで伝わってくるのでヒールのあるくつをはくことができない。雨がふったり天気の悪い日には首の上の方がじくじく痛んだり、首に重しを乗せられたような感じがして気分が悪くなるなど、日常生活に支障をきたすこともある程でした。

松井病院で治療を受けることに決め、治療後1月を過ぎる頃から以上の首の症状や動悸が順にびっくりするほどきれいに消えて行き、頭痛も減らすことができました。

もともと首の長い私は(病院の治療スタッフの方には、今までの患者さんの中で一番長いのではないかと言われるほどでした!)人より首に負担がかかりやすいそうなので、このよい状態をいかに維持するかが今後の課題です。松井先生をはじめ、針の先生、物療、ホットパック治療のスタッフ、看護師さんその他スタッフの皆様ありがとうございました。

症状経過