10年以上も悩まされた、めまい、うつも消え、幸せな家庭に

症例 NO.072 38歳 女性

私は13歳と4歳の娘をもつ母親です。

十年ほど前から、めまい、ふらつき、首の痛みに悩まされてきました。

内科や耳鼻科、脳外科で診てもらいましたが、異常がなかったので栄養のバランスが悪いのか、疲れからくるものかと思いこんでいました。

当時、上の子が幼かったので体調が悪くても育児と家事に休む暇はなく、その後も症状はひどくなり、目のかすみ・疲れ・乾きも感じ眼科にも通いましたが、ドライアイの点眼薬をもらい、さらに毎年ノロウイルスや胃炎や下痢の胃腸障害もでて生理も不順になり、若年性更年期ではないかと病院に通う日々が続き、どの病院からも「様子をみましょう」と言われ続け、肉体的にも精神的にも参ってしまいました。

不安から不眠症になり、吐き気や嘔吐のくり返しで、夜を迎えるのがとても怖くなって安定剤や眠剤の服用、私の体と精神状態は悪くなるばかり。外出する事も少なくなってきて、日常生活もままならなくなり横になる日々が続き、家族の食事といえばスーパーのお弁当や出前が多くなりました。この十年で一番辛かったのがこの時期です。

体調がすぐれないうえに、うつ状態が強くでてきました。

テレビを見ていても頭に入らず、ただつけているだけで常に体に力が入ってリラックスできず、不安感が増すばかりで気力もなくなり、娘の学校行事(運動会・授業参観)にも行けなくなりました。

そんな私を見て娘たちも沈みがちになり、下の子に「ママは具合が悪いから遊んでくれないんだよね。」と言われた時は、自分が情けなく泣くだけでした。毎日遅くに帰宅する主人に「あなたは仕事だけすればいいのだから気が楽ね!」とか、「こうなったのはあなたのせい!」と、主人にやつあたりをして夫婦仲もぎくしゃくし、私はいつしか人を責めるばかりで何事も悪く考えてしまうだけの人間になっていました。

その頃です。松井先生が出演されていたテレビを拝見し、東京脳神経センターに予約をしたのです。当時の問診表の数は26個ありました。松井先生からは入院を進められましたが、下の娘が幼いため私は通院を選びました。

センターまで往復3時間の距離のため、週3回の7ヶ月間通院をしました。治療を始め1月半経つと首の張りや痛みがひどくなり、肩こりや腰痛も出て症状は悪化する気になりましたが、私はあきらめずに通院を続けました。

3ヶ月を過ぎた頃ふらつきの回数が減り、首の張りも治療後は楽に感じるようになりました。4ヶ月、5ヶ月経つと少しずつでしたが、めまいも以前より程度が良くなりましたが、うつ状態だけは良くならず、相変わらずの自分にイヤけを感じていました。7ヶ月の通院をし、集中的に治療をすればうつも体も、もっと良くなるのではないかと考えた私は、母に子供を預け四国の香川県に入院する事を決意し飛び立ちました。もちろん、子供の心配や留守を頼む母への負担、たくさんの不安はありましたが、太陽のような存在でなくては家庭を明るくする事はできない、と自分に言い聞かせ入院生活を送りました。

10日を過ぎた頃、うつ状態だった症状が不思議とスッと消え、これまで気力もなく、やる気もなく不安ばかりだった自分が、同じ病室の方々と色々な話しをして笑っていました。主人に対して当たり散らしていた自分がはずかしく、マイナス思考だった気持ちも前向きに考えられるようになりました。これとは反対に、体の方はめまいや頭痛が強くでて、これまで感じなかったのどのかわきや、鼻炎に似た症状がいく日が続きました。私は松井先生の出版された本の中の体験日誌を読んでいたので、これらの症状は悪い所が出ているのだと思っていました。

25日が経ち、この症状が次々と消えていきました。最後に残ったのは、めまいだけになりました。それも1週間が経つと長年悩まされていためまいも消え、以前は固くてガチガチだった首もやわらかくなり、入院して40日目には松井先生の触診でも痛みをまったく感じませんでした。そして50日目で私は退院しました。

体調不良からくるうつ状態。人格さえ変り家族がバラバラになりかけていた私たちにまた幸せを取り戻してくれたと私は心から感謝しています。

症状経過