うつ病と診断されたが頚筋治療で薬から解放

症例 NO.045 27歳 女性

うつ病と診断され、抗うつ剤はじめ、薬づけになっていたのが頚性神経筋症候群の治療で薬から解放された。
症状経過

大学生のころ、うつで精神科にかかりウツ病の診断され抗ウツ剤を投与されていた。中学生のころから、肩こり、頚こり、頭痛はあった。その後、転居したが全く意欲が出なくなり、気が滅入って、いつも不安感がありイライラして焦燥感がつきまとって、メンタルクリニックで抗うつ剤の投与をうけていたが体がだるく、肩がこって、頚もこって、頭が痛かった。光がまぶしいのでサングラスをかけていた。

日付 頸椎部のチェック 症状 合計
初診時 頸椎部のチェック図 瞳孔が拡大して、対光反射も消失しており頚筋のチェックポイント11ヵ所全部に異常が見られた。症状はこの他、眩暈、ふらつき、嘔気、不眠、暖かいところにいられない、この他、目がかすむ、目が疲れる、目の奥が痛くなる、涙が出やすい、すぐ横になりたい、体中がだるい、集中力が低下、頭が熱いのに手足がつめたいなど問診30門中22の異常があった。
入院時 頸椎部のチェック図

1   頭が痛い、頭が重い。
2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
5   ふらっとする。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
7   吐気がある。
8   夜寝つきが悪い。目覚めることが多い。
9   血圧が不安定である。
10 暖かいところに長時間おれない。体温の調節異常。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。
22 何もする気が起きない。意欲がない。
23 天気が悪い日やその前日、調子が悪い。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25 集中力が低下して、1つのことに集中できない。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

22
1
週間後
頸椎部のチェック図

診察で、頚筋の状態は全く変化なかった。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
9   血圧が不安定である。
10 暖かいところに長時間おれない。体温の調節異常。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。
18 微熱がでる。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。
22 何もする気が起きない。意欲がない。
23 天気が悪い日やその前日、調子が悪い。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25 集中力が低下して、1つのことに集中できない。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

19
2
週間後
頸椎部のチェック図

チェックポイント全部の異常はあるが程度が軽くなった。症状も15に減少、頭痛も全く消失した。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
8   夜寝つきが悪い。目覚めることが多い。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。
18 微熱がでる。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。
22 何もする気が起きない。意欲がない。
23 天気が悪い日やその前日、調子が悪い。
25 集中力が低下して、1つのことに集中できない。
26 わけもなく不安だ。

15
3
週間後
頸椎部のチェック図

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。
22 何もする気が起きない。意欲がない。
23 天気が悪い日やその前日、調子が悪い。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25 集中力が低下して、1つのことに集中できない。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

16
4
週間後
ウツ症状に大きな改善がみられ、意欲がない、気が滅入りそうだという症状が無くなった。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。

11
5
週間後
頸椎部のチェック図

症状は天候に左右されることがなくなり、人生は楽しいものと思えるようになった。光がまぶしいのも改善した。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。
20 すぐ横になりたくなる。
26 わけもなく不安だ。

7
6
週間後
頸椎部のチェック図

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
20 すぐ横になりたくなる。
26 わけもなく不安だ。

6
7
週間後
頸椎部のチェック図

頚筋のチェックポイントは異常が6に減り、症状も6に減った。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
5   ふらっとする。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。

6
8
週間後
頸椎部のチェック図

抗うつ剤を飲まなくても症状が出なくなった。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
16 目が乾燥する。

5
9
週間後
頸椎部のチェック図

すべての薬を中止した。診察でも頚筋の異常は全くなくなる。

3   肩がこる。
14 目が疲れやすい、または痛い。

2
10週間後 頸椎部のチェック図

瞳孔の異常もなくなり退院した。

3   肩がこる。
14 目が疲れやすい、または痛い。

2


 

体験記

私は、約15年前から肩こりと肩こりによる頭痛に悩まされ、整体などに通っていましたが、ほとんどかわりませんでした。約5年前から情緒不安定、やる気がなくなる、疲れやすいし疲れが取れにくいということが多くなり、精神科にかかっていました。しかし、薬を飲んでも日常生活が送れないほど何も出来ない状態で何もかわりませんでした。
精神科の先生に「何もかわらないので薬をやめたい」と言っても、薬を変えたり、増やしたりで全然やめることができませんでした。薬を飲むことがストレスで苦痛でした。一度、3日間くらい飲むのを忘れたことがあったのですが、その時、激しいめまい、頭痛、吐き気がして立っていられないですし、寝ていても苦しいので病院へ行きました。頭部CTの検査をしてくれましたが、異常はなく、おそらくずっと飲んでいた薬を飲まなかったからだろうと言われました。それからは、めまいなどをおさえる為に薬を飲んでいるという感じでした。
そんな時、母から雑誌に載っていた東京脳神経センターの松井先生の記事を聞き、チェックリストのほとんどが私が悩んでいた症状でした。肩こりと精神的な症状が一緒になっているのは初めてだったので、「これだ!」と思いました。
さっそく病院で診察を受けた結果、頚椎のヘルニアが1つあり、今までの体の不調すべてが自分の中でつながり、原因が分かっただけでもすっきりした気分になりました。入院して2~3週間で日常の行動が楽になりました。治ってきて初めて物を拾うときに首が痛かったことに気づいたのです。髪を洗う時も首から肩が痛かったのがなくなり、楽に洗えるようになりました。
1ヶ月半くらい過った頃、精神的な症状がなくなったので、薬をやめることができました。首のこりが楽になるまでは何日かめまいはありましたが、今ではすっかりなくなり、何も薬を飲まなくても生活でき、よく寝むれるようになったので、本当にうれしいです。
石のようにこり固まっていた肩も、ほぐれてやわらかくなり、顔色、表現が明るいとよく言われるようになりました。結婚してから、子供を作ることが不安でしたが、薬から解放されたので早く子供を生みたいと思っています。
松井先生のおかげでこんなに元気になり、人生の再出発ができたことをとても感謝しています。