10年間頚の張りとうつ症状、頚筋治療で笑顔回復

症例 NO.056 27歳 女性

10年間、頚の張りとうつ症状に悩まされ、抗うつ剤を飲み続けていた若い女性が、頚性神経筋症候群の治療により、抗うつ剤から完全に解放され、 笑顔を取り戻した一例。
症状経過

高校生の頃から、頚こり・肩こりの症状があった。その後、短大時代の頃にパニック症状が 出現。突然、恐怖感に襲われ、そこにいると死んでしまいそうに思って、脈が早くなり 息苦しくなった。近医の神経内科を受診しうつ病と診断され、精神科も受診した。そこで数種類の抗うつ剤を投与され、その後も入退院を繰り返していた。この頃、精神的に不安定でリストカットもした。短大卒業後、就職したが体が疲れやすく2年目に辞めた。内科を受診したが異常無しと言われた。いろいろの診療科を受診したが、どこでも病気の原因を見つけることができなかった。発汗が異常で、通常では考えられない量の汗がでた。体がいつもだるく疲労感があった。目が開けていられなく、目がショボショボしていた。体がいつも不安定で浮遊感に悩まされた後、頭部や頚が張って頭が重く時に強くなった。

日付 頸椎部のチェック 症状 合計


頸椎部のチェック図 瞳孔散大し、左右共に8/10で、 対光反射は消失していた。

1   頭が痛い、頭が重い。
2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩が凝る、肩が張る。
6   ふりむいた時や歩いている時、何となく不安定。
7   吐気がある。
9   血圧が不安定である。
10 暖かいところに長時間おれない。
11 異常に汗をかきやすい。
12 静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする。
14 目が疲れやすい、または痛い。
16 目が乾燥する、又は涙が出やすい。
20 座っていても、立っていてもだるい、横になりたい。
21 疲れやすい、何となくだるい、全身倦怠感。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25 集中力が低下して、1つのことに集中できない。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

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頸椎部のチェック図

1   頭が痛い、頭が重い。
2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩が凝る、肩が張る。
5   メマイ、又はふらつきがある。
6   ふりむいた時や歩いている時、何となく不安定。
7   吐気がある。
9   血圧が不安定である。
10 暖かいところに長時間おれない。
11 異常に汗をかきやすい。
12 静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする。
14 目が疲れやすい、または痛い。
16 目が乾燥する、又は涙が出やすい。
20 座っていても、立っていてもだるい、横になりたい。
21 疲れやすい、何となくだるい、全身倦怠感。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

18
2


頸椎部のチェック図 自覚的症状は6項目減少し、特に、頭痛と目の症状(眼精疲労・ドライアイ)については 完全に消失した。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩が凝る、肩が張る。
5   メマイ、又はふらつきがある。
6   ふりむいた時や歩いている時、何となく不安定。
7   吐気がある。
11 異常に汗をかきやすい。
12 静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする。
18 微熱がでる。
21 疲れやすい、何となくだるい、全身倦怠感。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
26 わけもなく不安だ。
27 イライラして焦燥感がある。

12
3


頸椎部のチェック図 初診時に、4/6あった精神症状は、2/6に 減少し、今週より抗うつ剤を減らして様子を見ることになった。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩が凝る、肩が張る。
9   血圧が不安定である。
12 静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする。
18 微熱がでる。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
26 わけもなく不安だ。

7
5


頸椎部のチェック図 パキシルを1日2錠から1錠に減らしたが、いらいらや不安感もあまり感じなくなった。それだけではなく、この頃より精神的に余裕も出てきた。

2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩が凝る、肩が張る。
12 静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする。
21 疲れやすい、何となくだるい、全身倦怠感。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。

5
6


頸椎部のチェック図 気分の落ち込みがなくなった。表情も落ち着いてきて、笑顔が増えてきた。パキシルを中止して様子を見ることになった。

3   肩が凝る、肩が張る。
12 静かにしていても心臓がドキドキする。動悸がする。

2
7


頸椎部のチェック図 自覚的症状は全くなくなり、抗うつ剤は、パキシルだけでなく、他の薬もすべて切ることが出来た。 0