睡眠障害、うつ症状が改善し、ここ数年来無いくらいに元気に

症例 NO.068 38歳 女性

最初に体調不良を意識したのは、2006年2月頃でした。夜寝付きが悪く、寝付いても夜中に目が覚めてしまう。朝起きるのが辛く日中だるい。その時は年度末が近付いており決算の締めに向けたプレッシャーがストレスになっているのだと思っていました。「とりあえず3月末まで頑張れば一息付ける」と思い、何とか頑張りました。

しかし、4月になると新年度の目標設定等々相変わらずプレッシャーから解放されることはなく、眠れない日が続いていました。「入社したての新人ではなし、このプレッシャーが今始まった訳でもないのにどうしてだろう」と思っていました。そしてゴールデンウィークにリフレッシュの為、海外旅行へ行く計画を立て、それを目標に頑張ることにしました。海外旅行は楽しめたのですが、帰国後やはり不眠が消えません。だんだん仕事への集中力も落ちて来ていました。私は心療内科を訪ね、睡眠導入剤を処方してもらおうと考えました。5月末の事でした。

診療内科での診察で私はうつ病と診断されました。「まさか私がうつ?」と正直ショックでしたが、医師と相談し、1ヶ月休職し、服薬治療を行うこととなりました。処方された薬のお陰で、夜は眠れるようになりました。しかし日中のだるさや頭痛がひどく、外出もままなりません。医師に相談すると、薬の種類を変えたり、量を増やしたりして頂けるのですが、なかなか良くならないのです。

そうこうするうちに、休職期間も半年を過ぎていました。その頃は薬の副作用のせいか、夜中に徘徊したり、記憶が一部欠落したりするようになっていました。そんな私の状態を見かねた父が東京脳神経センターの情報を得て、診察の申込みをしてくれました。11月末のことでした。

そして年が明けた1月末、初診。松井先生に診察して頂き、頚性神経筋症候群、首の状態がかなり悪く、入院治療が必要と診断されました。ただ、その時、松井先生は「あなたはうつ病ではない。治療すればうつの症状は消えると思います」とおっしゃいました。そして今、先生のおっしゃった事が現実となっているのです。

通院しながら入院の順番待ちをすること約4ヶ月、5月12日に観音寺の松井病院に入院することになりました。ここでの治療は毎日1回の点滴、ホットパック、1日2回の電気治療でした。治療を開始して、その効果を実感しだしたのは3週間が過ぎた頃だったと思います。毎日のように悩まされていた頭痛とだるさが和らいできました。

松井先生の首の触診で、痛みを感じるポイントが減り始めました。ただ、この時点ではまだ不安感や無気力な状態は残っていました。その後、症状の改善がなかなか進まない苦しい期間が続きましたが、2ヶ月経ったあたりで急激によくなってきて、うつ症状などもほぼ消え、日常生活に支障をきたすことがない位まで回復をしました。この頃は、梅雨の時期でもあり、体調が天気に影響されており、院長先生の診察でも「良くなってきているけど、もう少し」という状況でした。

以後約1ヶ月治療を続け今に至るのですが、体調はすっかり良くなり、天気に影響されることもほぼなくなりました。もう松井先生の触診でも痛い所は全くありません。寝付きも良くなり、夜中に目が覚めることもなく、朝はすっきり起きられます。

本当にこの数年間無かった位に元気になったと思います。

この入院期間中に、皮フ科や整形外科、眼科の先生にも診て頂き、全身のオーバーホールをした様な感じです。松井先生を始め、毎日の健康状態を気遣って下さった看護師さん、身の回りのお世話をして下さった介護士の皆さん、それから献身的にリハビリをされているスタッフの皆さんの姿からも人への優しさと元気を分けて頂いたと思っています。本当に心から感謝しています。ここでの約3ヶ月の入院生活はきっと一生忘れることは無いでしょう。

本当にありがとうございました。

症状経過