工場勤務で重いヘルメットを常に着用していたところ、頭痛・吐き気・めまい・腹痛・手のしびれがでてきて、整形外科、脳外科で異常なく、うつ症状が出てきて心療内科で発達障害(ASD)と診断されて複数の薬がでたが効果がなく、松井病院に入院して比較的短期間で治癒した症例

症例 NO.087 38歳 男性

体験記録 2024.11.11
松井病院入院までの経緯

[2017年頃] 職業:化学プラント工場電気保全職
工場内ではヘルメット完全着用で日々仕事に従事しており、ヘルメットにはヘッドライトや耳栓・ゴーグル等安全用品を多数着用した状態で頭や首に重量感を感じていた。
職業柄高所作業や閉所作業も多く、頭をぶつける事も度々あった。
徐々に首に痛みを感じるようになり、頭痛・吐き気・立ちくらみ・めまい・腹痛・手のしびれを発症し始めた事から整形外科を受診すると首に骨棘が1箇所あるものの日常生活に支障は無い程度と診断。
湿布や痛み止めを処方されたが症状が治まらなかった為、脳外科を受診し、CT検査するも異常無し。その後同僚のすすめで接骨院へ通うもあまり効果は無かった。
元々会社の先行き不安や上司の事なかれ主義に嫌気が差していた為、ストレスから来るものだと思い込むようになるが、体調が悪く仕事を休みがちになって来た事から会社の産業医より提携先の心療内科へ行くように指示を受けた為受診。
心理検査や発達検査の結果から医師より発達障害(ASD)と診断されたが、あまり納得出来る説明も無かった為、これまでの会社への不信感から退職する事を決意。
2018年7月末で約10年間勤めた会社を退職した。

[2018年8月~10月]職業:大規模病院設備担当職員
前職時に感じていたストレスより解放された事から、心機一転新たな職場で仕事に従事していたものの、ある時社用車の運転後に首の痛みを感じ始め、翌日から強烈な頭痛・吐き気・立ちくらみ、めまいを発症し、仕事に行く事が出来なくなった。
転職の都合上以前とは別の土地に引っ越ししていた為、新たに整形外科を受診し、「変形性頸椎症と診断されたが、湿布や痛み止めを処方されるも効果が無く、大病院でMRIを撮る事を奨められた為、MRI及び問診を受診するも大きな異常は見受けられないとの事だった。結局仕事は規定の出勤日数に達する事が出来ず試用期間満了にて退職する事になった。

[2019年4月~2023年11月]職業:食品工場設備保全職
当面の間自宅療養していたが、少しずつ体調が持ち直した事から仕事には従事出来るようになった。以前のような体調に戻る事は無かった為、時には休みを挟みながら何とか仕事をこなしていた。
2022年7月に新型コロナウイルスに感染した際に40度前後の高熱と咳が続くも感染拡大で行政支援がまともに機能しておらず、3週間程自宅療養者となった。
熱は下がったものの咳が酷く常に息苦しさと倦怠感が残った状態の為、呼吸器内科を受診すると検査の結果「気管支ぜんそく」との診断を受けた。投薬により何とか仕事に従事していたものの次第に体調不良が顕著になり動悸がするようになった為、循環器内科を受診するも検査結果は異常無しだった。
以降はまともに睡眠を取れなくなり、精神的にも疲弊して来た事から、以前とは別の心療内科を受診すると抑うつ状態と診断された。薬を服用すると眠れるようにはなったが、体調不良は改善せず仕事は休職する事になった。自宅療養で多少体調が持ち直した事と休職期限が満了となった為、仕事に復帰するもある日仕事中に首の痛みを感じ始めその日は何とか仕事を終えてロッカーで着がえようとした際に急に意識を失い気づけば1時間程経過していた。以降からまた体調不良となり、これ以上は仕事を続けるのは無理と判断し仕事を退職した。

[2023年12月~2024年9月]
呼吸器内科と心療内科に通院しながら自宅療養していたが、次第に体調に波が出始めるのに気づいた。その事を心療内科の医師に伝えると「双極性障害Ⅱ型」と診断され、新たな薬を服用し始めた。正直効果があった実感は無かったが、服用は出来るだけ続けるようにした。
2024年1月末にまた首の痛みが再発した為、湿布と痛み止めでしのいでいたところ、たまたまインターネットで東京脳神経センターのサイトを発見し、試しに問診票を記入して見たところ30個中16個が当てはまった。これまでを振り返ると節目節目で首の痛みが発生していた事を思い出し、もしかしたらこの首こり病なのではと考え、1ヶ月後に受診の予約を取った。
当日は自律神経の検査とMRIの後に松井理事長より診察を受け、「首こり病」と診断された。併設されているすっきりセンター虎ノ門で電気治療と鍼治療を受けると今まで首に感じていた違和感が無くなった事に気づいた。大阪に戻った後はすっきりセンター大阪に週3回通院し始めSSPを基準値まで上げた後に体調を崩した事もあったが、治療後は体調が良くなっている事を感じていた。ただし、2日後にはまた体調が悪くなる事もあり、治療の効果は実感していたものの体調に波があるのは変わらなかった。2024年3月末にすっきりセンター大阪が閉院した為、知り合いの鍼灸院に通院し始めたが、治療後は一時的に体調が良くなるもののあまり変化は無く体調が良い日にネックセラピー高松へ高速バスで通うようにしたが、体調面や時間面・金銭面を加味すると入院での集中治療に移行することを思案し始めた。
ネックセラピー高松で原先生の問診を受けた際に入院の相談を行い、今なら待機時間無しで入院可能とのことだったので、その場で決断した。

松井病院入院後

入院直後よりうつ病の薬を服用するのを辞めて治療に専念することにした。平日は1日2回朝夕治療を受けられるので、元々通院でSSPとトプラを基準値まで上げていたこともあってか、2週間後にはこれまで感じていた頭痛・吐き気・倦怠感・息苦しさが無くなり、体調の波を感じなくなった。
1か月後にはイライラ感や不安感といった精神面の不調も無くなり、睡眠もこれまで無かった熟睡感も感じられるようになった。
入院前は原先生の筋肉の触診で激痛を感じていたが、それも無くなった。肩こりだけは残っているが、日常生活には支障が無いので3か月の入院予定を早めて退院することにした。

治療後の感想

これまで色んな病院を受診したがようやく治癒可能な医療機関に巡り合えたことは幸運以外の何物でもなかった。入院して判ったことだが性別や年齢を問わず色々な方がこの病気で苦しんでいるのだと知った。今後もたくさんの患者さんを救って頂き、もっと世の中に首コリ病の認知が広がる事を切に願っております。
この度は色々とお世話になりました。どうもありがとうございました。

症状経過