43歳頃より、いろいろな症状が出現し、いわゆる不定愁訴を呈するようになった。そして、その状態がある程度続くと、体中の不調に悩まされ、精神的に参ってくるので、うつの症状が出る。
初診時、松井博士の発見した新しい病気、頚性神経筋症候群と診断された。この病気の特徴の一つは、病気の重大さは本人しか分からず、一緒に生活している家族や仕事場の同僚にも理解できないのが特徴である。一見して、どこも悪くないように見えるので、重症であっても分からないのが特徴である。
本人がなまけているような、嘘を言っているような、症状を過大に言っているようにもみえるので、本人は誤解を受け病気そのものもさる事ながら、周囲の人たちとの人間関係にも悩まされるという特徴がある。
日付 | 頸椎部のチェック | 症状 | 合計 |
初 診 時 |
疲労感や全身倦怠感、体温調節異常など | 11 | |
入 院 時 |
1 頭が痛い、頭が重い。 |
11 | |
2 日 後 |
MRI(頚)椎間板の異常があるので、入院が1ヶ月より少し延びることが分かった。Sleep よくなった。
2
頚が痛い、頚が張る。 |
6 | |
10 日 後 |
9ポイント の異常所見が6ポイントの異常に減少
2 頚が痛い、頚が張る。 |
3 | |
17 日 後 |
4ポイントの異常に減少だるい感がだいぶ良くなり、夜もよく眠れるようになった
22 何もしたくない、たいそう、億劫、意欲がない。 |
2 | |
32 日 後 |
0 | ||
39 日 後 |
症状0、異常は1ポイントとなる家庭の事情で退院希望 | 0 | |
47 日 後 |
0 | ||
52 日 後 |
異常0ポイント | 0 |
様々な症状(不眠・頭痛・全身倦怠感など)が繰り返され、悩み続けて12年。今年、4月からも「更年期障害」のホルモン療法と薬物の投与を受けても「横になりたい」という状態は改善されず、不安な日々を過ごしていました。
そんな時、”サンデー毎日6/11号(5/30発売)”の掲載記事「頚性神経筋症候群自己診断表」で13項目に同一症状を見いだしたのがきっかけでクリニック受診(5/30)、6月2日入院治療は頚の筋力を増強する方法だけで、先の症状は徐々に全て消失し、7月25日退院することができました。
私の場合、長い間のうつむき仕事で「頚」に負担がかかっていたにもかかわらず「頚」に自覚症状はなく、適切な治療を受けていなかったことになります。今後「不定愁訴」で受信時婦人科検診と同時に「頚」のチェックも必要だというのが正直な感想です。