2年前、朝起きようとして体を動かしたとたん、めまいを感じ、近くの病院の内科を受診し点滴をうけて少し改善した。それ以来、頚部が重く感じるようになった。
その1ヵ月後にも、朝、前回同様のめまいが起きた。体が重く起きられなかった。近くの脳神経外科を受診し、脳のMRIをとったが異常なかった。その後2週間、頚のマッサージを受けたが効かなかった。次に、ある病院の耳鼻科を受診し、メマイ止めの薬の投与をうけた。
その後、1年間、近くの整形外科で治療を受けたが全く改善しなかった。
当院受診時、ふらつきがあり、車にも乗れなく、嘔気もあり1日中メマイがつづくこともあった。汗が沢山出て一日に2回も3回もシャワーを浴びなければならなかった。胸の圧迫感があり苦しく、目の奥が痛く、光がまぶしかった。家事も休みながら少しづつしか出来なかった。横になりたくなり、横になると楽であった。
いろいろの病院いろいろの専門医を受診したが原因がわからず、症状をいろいろ言うと、「頭がおかしい。あなたは心療内科に行きなさい」と言われた。当院に受診する患者さんは、これと同じように、いろいろの症状を医師に言うと、医師の知識を越えてしまって、医師の方がパニックになり、心療内科、精神科、メンタルクリニックに行かされた人が非常に多い。
この患者さんはどこへ行っても、原因がわからず、死にたくなっていたとき、週刊誌で当院を知り溺れる者は藁をも掴む思いで受診したという。
日付 | 頚椎部のチェック | 症状 | 合計 |
初診時 | 診療で頚筋のチェックポイント9ヵ所はすべて異常であり、症状も前に述べた症状の他に頭が痛く、肩こりがあった。夜寝られなくなり、あたたかいところに長く居られない。心臓が急にドキドキしたり、目がかすんで物がぼやけて見えたり、目が疲れやすく、目の奥が痛かった。又、涙が出やすく、下痢をしたり、お腹の調子も悪かった。疲れやすく、何もする気が起きず、体全体がだるかった。天気が悪くなる前にこの症状が強く出た。気が滅入り、毎日が暗い日々であった。集中力が落ちついてもイライラして焦燥感が強く、根気もなくなり、同じ仕事を続けられなくなっていた。頭がのぼせて、手足が冷たく胸が痛く圧迫された感があった。問診で30門中26の異常が出ていた。 | ||
入院時 |
1 頭が痛い、頭が重い。 |
26 | |
1週間後 |
1 頭が痛い、頭が重い。 |
20 | |
2週間後 |
1 頭が痛い、頭が重い。 |
18 | |
3週間後 | 頚筋のチェックポイントが1つ消え症状は20となった。
1 頭が痛い、頭が重い。 |
21 | |
4週間後 |
背中の重さが楽になり、頚の重さも軽くなってきた。まだ、頚を左右にまげると、体がふわっとしていた。症状も16になった。 2 頚が痛い、頚が張る。 |
16 | |
5週間後 | 症状も急に良くなり、9までに減った。体調も非常によくなり睡眠もよくとれるになった。
2 頚が痛い、頚が張る。 |
9 | |
6週間後 | 症状は5となる。 2 頚が痛い、頚が張る。 3 肩がこる。 5 ふらっとする。 14 目が疲れやすい、または痛い。 15 まぶしい、又は目を開けていられない。 |
5 | |
7週間後 | 症状は4となった。ほぼ正常範囲に入った。 2 頚が痛い、頚が張る。 3 肩がこる。 5 ふらっとする。 14 目が疲れやすい、または痛い。 |
4 |