原因不明の倦怠感・疲労感で全ての診療科を回り最後は精神科へ

38歳・男性（長野県）[2240]

遡ると15年ほど前の話になります。新入社員として会社に入社して1年が過ぎようとしていたころから、原因不明の倦怠感が始まりました。

最初は、自分では疲れが溜まっただけとか気のせいだと思っていましたが、日に日に症状が悪くなり、しまいには、体を引きずるように会社に行くようになりました。しかし、それもできなくなり、上司に相談したところ、病気療養のため、しばらく会社を休むよう言われ、休養に入りました。しかし休んでいるにもかかわらず、日に日に病気は悪くなり、横になっていても、わけが分からない苦しみに襲われ続け、最悪の状態になり、復帰どころではなく、1年後に会社を退職するに至りました。

会社を病気休養する前に話は戻りますが、病気の原因が全く分からなかったので、病院の総合診療の科に行き、血液検査やCT、MRIなど体の総合検査をしましたが、理由が全く分からず、心療内科に送られました。それでも原因がわからず、最後に精神科に送られました。

自分の自覚症状は“とにかく体が異常なほどだるく、ものすごい倦怠感で苦しい”とのことを先生にお伝えし、また“心の落ち込みは一切無い”とのこともお伝えしましたが、先生からは“心の状態の悪化が、体の不調に現れているのでは”とのことで、薬の治療が始まりました。しかし一向に良くならず、体調の波を繰り返しながら、10年近くが過ぎました。

そんな時、親が、理事長先生がテレビやマスメディアに出演されて啓もう活動をされていることをたまたま目にして教えてくれたので、藁にもすがる思いで、松井病院にお願いを申し上げました。その時は、病院が混んでいて入院はすぐにはかなわないとのことでしたので、レオパレスから外来で電気治療を受けさせていただきました。

自分の体感と実感としては、治療を受けさせていただいてわずか数日で“この治療は劇的に効いている”という強烈な感覚でした。

訳がわからない病気で、薬を飲んでも一向に良くならず、ある種、自分の感覚としては、難病みたいな状態が10年近く続いて、他の地元の先生に相談しても“困った顔をされたり、首をかしげられる”ばかりで、自分自身、身も心もボロボロになって、どうにもならない出口の見えない暗闇のトンネルの中にいた自分にとって、明るい一筋の光明が見えた瞬間でした。それと同時に、松井病院のことをもっと早く知っていればよかったとも強く思いました。

合計1年間ぐらいのレオパレスからの外来通院と今回もあわせて3回目の入院を終えました。時間はかかりましたが、もしこの病院に出会えていなかったら、今ごろどうなっていたか自分でもわかりません。親には“もし松井病院に出会っていなかったら、今ごろ廃人になっていたか、絶望で生きていなかったかもね”と言われましたが、正にその通りだったろうと自分でも強く実感しています。

訳が分からない難病のような病気から、自分の人生を救ってくださり、本当にありがとうございました。

問診票 初診時・退院時経過

番号	内容	初診時	退院時
1	頭が痛い。頭が重い。
2	頚（くび）が痛い。頚が張る。
3	肩がこる。肩が重い。
4	風邪をひきやすい。風邪気味のことが多い。
5	メマイがある。天井がまわった・外界がまわった。
6	フワフワ感がある。フラフラ感。なんとなく不安定。
7	吐き気がある。食欲不振。胃痛・不快感。飲み込みにくい。
8	夜、寝つきが悪い。夜中、目覚めることが多い。
9	血圧が不安定である。血圧が200前後になる。
10	暖かいところ、寒いところに長くいられない。
11	汗が出やすい。汗が出ない。
12	静かにしているのに、急に心臓がどきどきする。急に脈が速くなる。
13	目が見えにくい。像がぼやける。
14	目が疲れやすい。目が痛い。
15	まぶしい。目を開けていられない。
16	目が乾燥する。涙が出すぎる。
17	口がかわく、つばが出ない。つばが多い。
18	微熱が出る。その原因が不明である。
19	下痢をしやすい。便秘。腹部症状がある。（腹痛など胃腸症状）
20	すぐ横になりたくなる。昼間から横になっている。
21	疲れやすい。（全身倦怠）全身がだるい。
22	何もする気が起きない。意欲又は気力がない。
23	天候悪化の前日、症状が強くなる。天気予報が良く当たる。
24	気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25	1つのことに集中できない。
26	わけもなく不安だ。いつも不安感がある。
27	イライラしている。焦燥感がある。
28	根気がない。仕事や勉強を続けられない。
29	頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。
30	胸部が痛い。胸部圧迫感がある。胸がしびれる。
合計		5	1