松井孝嘉博士

ネックアカデミー
松井孝嘉 医学博士(首こり博士)公式サイト

これまで世界中のどこでも治せなかった、原因不明の体調不良(不定愁訴/自律神経異常)の原因解明と治療を可能にした松井孝嘉 医学博士 公式サイト

松井孝嘉 医学博士 公式サイト

首こり博士松井孝嘉プロデュース ネックウォーマー

患者様の体験記

私たちは自律神経の異常による症状である「頚性神経筋症候群(首こり病、または頚筋症候群)」の治療に貢献してまいりました。
頭痛、めまい、自律神経失調症、慢性疲労、ムチウチ、うつ状態などの症状があった患者様が完治していく過程と患者様の感謝の声を、下記よりご覧ください。

✹体験記を読むにあたって

問診票、頚筋のチェックポイントについては、本ページの最下部で説明しています。

体験記(症例)一覧
- Lists

No 症状 年齢:性別 頚筋チェック
ポイント数※
問診票
チェック数※
87 工場勤務で重いヘルメットを常に着用していたところ、頭痛・吐き気・めまい・腹痛・手のしびれがでてきて、整形外科、脳外科で異常なく、うつ症状が出てきて心療内科で発達障害(ASD)と診断されて複数の薬がでたが効果がなく、松井病院に入院して比較的短期間で治癒した症例 38歳:男性 21
86 以前うつ病として精神病院へ複数回入院したことがあるが、薬では改善せず、松井病院外来へ通院し、頸への電気治療で症状が完全に改善した症例 47歳:女性 27
85 製薬企業の営業職で薬の説明の目的で松井病院を訪問した際に、逆に頭痛持ちでしょうと言われて、頸の治療を受けたところ、長年の頭痛がすっかり治った症例 26歳:女性 22
84 高校2年生の頃から、朝の立ちくらみ、頭痛、不眠の症状が出てきて、複数の小児科を受診した後、松井病院に入院し頸の電気治療で短期間に症状が劇的に改善 16歳:男性 12
83 学校での人間関係悪化から、体調が崩れて昼夜が逆転。約3年間な病院を点々とした後、松井病院入院後は2週間で症状が劇的に改善。 13歳:女性 21
82 中学1年生の冬から、朝起きられない、頭痛、腹痛、全身倦怠感、不眠などの症状と闘ってきましたが、松井病院入院してから薬なしで症状が改善しました。 16歳:女性 20
81 中学時代の3年という長期間、体調の悪さに耐え続けた息子に奇跡が起きました。 中学生:男性 13
80 1日12時間のPC業務、首の違和感から微熱、倦怠感、吐き気 40歳:女性 15
79 始まりは就業中のめまい、様々な症状も首こり治療で完治 54歳:男性 17
78 PC作業でつらい頭痛、眼精疲労、うつ症状がすっきり改善 56歳:男性
77 ワンダリングの果ての「うつ病」診断、薬漬けから無事改善 38歳:女性 21
76 ストレスによる不眠が治り、職場復帰 55歳:男性 36 22
75 PC作業中の頭首間の激痛、ふらつき、吐き気が改善 54歳:男性 22
73 メマイ、目の奥の痛み、耳つまり、不眠、胃腸障害が改善 35歳:女性 19
72 10年以上も悩まされた、めまい、うつも消え、幸せな家庭に 38歳:女性 16 23
71 積年の悩み、多くの不定愁訴、めまい、心悸亢進も大きく改善 47歳:女性 20 18
70 不定愁訴に悩まされた半生、うつも首の治療で改善 51歳:男性 20 20
69 頭痛、吐き気、微熱、肩こり、目の疲れ、そしてウツ症状に 45歳:女性 18 21
68 睡眠障害、うつ症状が改善し、ここ数年来無いくらいに元気に 38歳:男性 16
67 パニック発作がなくなり、元気に職場復帰 25歳:女性 20 18
66 20年以上悩んだ原因不明の症状が消え、自殺を思いとどまった 39歳:女性 18 23
65 「怠け病だ」と言われた慢性疲労の症状が改善 44歳:男性 18 21
63 慢性疲労症候群が頚筋治療で改善 34歳:男性 11 21
62 重度のうつ病と思われたが、治療で薬から解放 43歳:女性 11 23
61 頚こり、肩こり、自律神経症状が治療で改善 20歳:男性 9 15
60 原因不明のメマイが頚筋治療で改善 45歳:女性 9 10
59 長年の頭痛から解放、うつ症状も改善した 34歳:男性 9 18
58 頚部の張り、頭痛、めまいから解放 54歳:女性 11 20
57 慢性疲労症候群が治り日常生活へ復帰 28歳:男性 11 12
56 10年間頚の張りとうつ症状、頚筋治療で笑顔回復 27歳:女性 11 18
55 頭痛、うつ症状に対し頚筋治療で改善 13歳:男性 11 14
54 事故で頚椎捻挫、うつ症状、治療により改善 34歳:女性 9 20
53 多くの病院へ行き、耳鳴りが治らなかったが頚筋治療で改善 58歳:女性 9 26
52 回転性めまい、全身倦怠、頚肩こりが治療で改善 57歳:女性 9 26
51 更年期障害に悩み自殺も考えたが、頚筋治療で改善 57歳:女性 9 26
50 パニック障害、うつ病、メマイなどが治療により薬から解放 36歳:女性 9 23
49 頚椎捻挫によりメマイ、うつが治らなかったが治療で改善 33歳:男性 9 14
48 メニエール病と診断され多くの症状が頚筋治療で改善 19歳:女性 11 17
47 不眠、頭痛、うつに悩んだが入院治療でほぼ改善 19歳:女性 11 17
46 うつ、めまい、頭痛を治療で克服 37歳:男性 9 17
45 うつ病と診断されたが頚筋治療で薬から解放 27歳:女性 11 22
44 うつ病、低髄液圧症候群と言われたが頚筋治療で改善 19歳:女性 11 22
43 ドライアイとうつ症状、肩頚こりが改善 22歳:女性 11 15
42 メマイと不眠から解放された 47歳:女性 9 26
41 微熱と頭痛、不眠などが大きく改善 30歳:女性 11 19
40 メニエール病と診断されたが治療で改善 44歳:男性 9 24
39 うつ病、パニック発作と診断されたが頚筋治療で改善 45歳:女性 9 19
38 めまい、うつ症状、頭痛が改善 66歳:女性 9 20
37 微熱とうつ状態、パニックが改善 21歳:女性 9 23
36 精神分裂病と誤診され、入院治療で改善 17歳:女性 8 14
35 うつ病とパニック発作、治療で精神症状は大きく改善 29歳:女性 11 18
34 心療内科でうつ病と言われたが入院治療で改善 67歳:女性 9 20
33 強いめまいと精神症状から解放 36歳:女性 9 24
32 めまいとパニック発作が改善 44歳:女性 11 20
31 天井の回るめまいと吐き気が改善 31歳:女性 11 11
30 倦怠感と血圧不安定が治療で改善 66歳:男性 9 14
29 頭痛とうつ、頚部痛が改善 46歳:男性 9 15
28 天井の回るメマイや様々な症状が改善 23歳:男性 9 18
27 うつ症状、頭頚部痛、全身倦怠が改善 55歳:男性 9 13
26 頭痛、頚部痛、肩こり他の症状が改善 39歳:女性 9 21
25 ムチウチで脳髄液減少症と言われたが入院治療で改善 43歳:女性 9 13
24 パニック発作、過呼吸発作など治療で改善 61歳:女性 9 24
23 交通事故で頚椎捻挫、入院治療で改善 45歳:女性 9 29
22 うつ病と診断されたが、入院治療で改善 22歳:女性 9 14
21 めまい、嘔気、自律神経失調症が改善 54歳:女性 9 13
20 うつ病、不定愁訴が改善 47歳:女性 9 21
19 うつ病、パニック発作が治療で改善 22歳:女性 9 26
18 頚椎捻挫、うつ症状が改善 28歳:女性 9 21
17 慢性疲労症候群、うつ症状が改善 14歳:女性 7 19
16 慢性疲労症候群が治療で改善 12歳:男性 9 21
15 交通外傷、低髄液圧症候群と言われ治療したが難治 51歳:女性 9 15
14 うつ症状、自律神経失調症が治療で楽になった 25歳:女性 9 27
13 うつ病、不安神経症、パニック発作が改善 42歳:女性 9 22
12 事故で頭頚部外傷、ムチウチだったが改善 64歳:女性 8 8
11 頚部痛で頚がまわらなかったが改善した 73歳:女性 9 10
10 ストレス性うつ、全身倦怠が改善した 71歳:男性 9 10
09 うつ症状、倦怠感が改善した 56歳:男性 7 14
08 パニック、更年期障害、精神症状が改善 44歳:女性 9 17
07 精神症状が治療で大きく改善 21歳:女性 9 17
06 慢性疲労症候群的症状がとれた 18歳:女性 9 12
05 多くの精神症状が治った 41歳:女性 9 22
04 更年期障害、うつ症状が改善した 51歳:女性 9 16
03 11日間の入院による症状数の急減例 26歳:女性 9 17
02 疲労感や全身倦怠感、体温調節異常などが改善した 52歳:女性 9 11
01 頭痛、めまい、頚部痛などが改善した 57歳:女性 9 17

<問診票>

首こり病の患者さまによくみられる症状(自覚症状)をまとめたチェックリストです。
全部で30問あり、セルフチェックします。

チェック数 状態 治療の必要性
4以下 正常 なし
5~10 軽症 要治療
11~17 中症 要治療
18以上 重症 要治療
<頚筋のチェックポイント>

医師が触診を行うためのチェックポイントです(他覚的異常所見)。首こり病の治療を始めた当初、11のチェックポイントがありましたが、現在ではさらに詳しくなり、36のチェックポイントがあります。

これまで世界のどこの病院でも治せなかった“多数の診療科の症状が1人の患者さんにでる”病気が治せるようになったのですか?
そうです。眼科、耳鼻科、循環器科、消化器科、整形外科、脳神経外科、神経内科、精神科(心療内科)など、多数の診療科の症状が1人の患者さんに出る原因不明の病気が完治できるようになりました。日本だけでなく、フランスやイギリス、アメリカ、カナダ、ノルウェー、メキシコ、台湾、中国に住んでいる患者さんが自国のあらゆる病院や診療科を受診しても治らず、困り果てた人たちが来日して診察を受けています。そして、皆さん、自律神経失調の原因である副交感神経の治療により症状が治癒し、帰国しています。

外国向けに特にインフォメーションは出しておりませんので、どのようにしてこの治療を知ったのかはわかりません。
今後、ウェアラブル翻訳機(ポケトークなど)が今以上に進化してくれれば、日本語の分からない患者さんも積極的に受け入れたいと考えています。今は職員が困りますので日本語の理解できる方か、通訳を伴って来る方は予約を受け付けています。
この新疾患の名前は何というのですか?
頚性神経筋症候群といい(略して頚筋症候群、または首こり病)、あくまでも副交感神経の異常で起こる神経疾患です。副交感神経は全身のあらゆるところのコントロールをしているため症状は多彩で、総合病院のほとんど全ての診療科の症状が出ます。
頚性神経筋症候群は、どのような症状が出るのですか?
原因不明の全身倦怠、体がだるい、頭痛、慢性疲労、うつ、パニック障害、自律神経失調症、血圧不安定症、食べ物が飲み込みにくい、吐き気、食欲不振、胃痛・不快感、下痢・便秘をしやすい、多汗症、動悸、不眠症、ドライアイ、ドライマウス、目が疲れやすい、目が痛い、目が見えにくい、まぶしい、冷えのぼせ、原因不明の微熱、気分の落ち込み、抑うつ気分、興味・喜びの減退、気力の減退、何もする気がない、集中力が低下、記銘力が低下、判断力の低下、思考力の減退、自殺企図・念慮などです。
また、汗をかきすぎたり、逆に汗をかかない、温かい部屋に入ると顔が赤くなって気分が悪くなったり、逆に寒いところにいられない、雲の上を歩いているようなフワフワ感や船に乗っているようなフラフラ感や症状が強い時は明日の天気がわかるという時もあります。風邪をひきやすい、いつも風邪気味の症状が出ている人もいます。
また手足のシビレ、胸の圧迫感や痛みの症状が出ることもあります。
頚性神経筋症候群とはどういった疾患ですか?
英語名Cervical Neuro Muscular Syndrome(CNMS)と言います。上記のように症状は眼科、耳鼻科、消化器科、循環器科、整形外科、脳神経外科や神経内科、精神科(心療内科)の症状が出ます。重症になるとこれらのすべての診療科の症状が出てきます。総合病院へ行っても、何科を受診していいのかわからないと患者さんによく言われます。
そのうちの一つの科を受診しても、担当したドクターの専門以外の症状が5倍も10倍もあれば、担当したドクターはどうしていいかわからなくなり、何でもよいから薬を出して追い返してしまうということになる。その後、治らないから他の病院や、他の診療科を受診して、病院廻り・ドクターショッピングが始まります。私を受診した患者さんで、多い人は50か所以上の病院を受診しています。20か所、30か所を受診したという人は数え切れません。
外国からの患者さんも、住んでいる国のあらゆる病院を受診して治らないため遠い日本まで来たと、ほとんどの患者さんが言っています。
それなら総合診療科を受診するのはどうでしょうか?
現在、大学病院などで総合診療科という科を設けているところがありますが、頚性神経筋症候群のわかるところが無いというのが現状です。
首の筋肉の異常が副交感神経(自律神経)の異常を起こし、これによって体中のあらゆる部位の異常が起きるということを発見したそうですね。これは世界で初めてのことだそうですね。
今までの医学では首の筋肉の異常では、首の筋肉の痛みや張りなどの症状だけで、他に何も神経症状を出さないというのが常識でした。ところが首の特定の筋肉に異常が起きると、自律神経の副交感神経が働かなくなってしまうことがあることを突き止めました。この神経症状を出すものを頚性神経筋症候群と言います。
これは1978年にムチウチの研究をしている時に見つけたものです。たしかにこのことは、今まで世界のだれも気付かなかったことです。
首の筋肉がどのようなメカニズムで副交感神経の異常を引き起こすのでしょうか?
いま研究中で、まだ結論は出ていませんが、診察で首の特定の部位の筋肉の異常があるときには副交感神経の異常が認められます。これを治療して筋肉の異常がなくなるにつれて、症状が次々となくなってゆきます。実際にたくさんの症例の実例がありますので、臨床的に首のある筋肉の異常が副交感神経の異常を起こすのは間違いないと言えます。副交感神経は末梢神経とともに体中のあらゆるところに張り巡らされているので、その異常で体中の不調が起こるのです。これについての我々の研究論文は、世界的に知られている海外の学術誌に掲載されています。
私が“副交感神経センター”と名付けている部位は特別な場所で、冷やすとすぐ風邪症状が出てやがて風邪をひいてしまいます。しかし、咳やくしゃみ、鼻水が止まらないなどの風邪症状があっても、この場所を温めると風邪症状が消失することがわかっています。
頚性神経筋症候群の診察はどのようにするのでしょうか?
首の筋肉の診察は、現在のところ主に触診と画像診断でおこなっています。首の34のポイントを触診によって、その圧痛と硬さを確認します。初診時の触診の時に飛び上がるほどの痛みだった患者さんが、治療の経過とともに痛みが消えてゆくので、患者さん本人が驚いています。痛みが消えてゆくのと同時に症状も軽くなり、消失します。これに私の世界で最も長い経験のある画像診断を加えて診断をしています。
この治療法の発見によって莫大な医療費を削減できるそうですが?
数年前の我々の概算によると毎年11兆円以上の医療費が削減できます。今はもっと大きな金額になるでしょう。
現状の、治療できる当てもなく、いろいろな病院やクリニックを受診して、その都度、検査も最初からやり直し、一人の患者さんでも大変な金額がムダに費やされているのが、私を受診された患者さんからよくわかります。そういうムダな医療費を放置して、私どもの治療に必要な自律神経の検査の大半に保険適用が認められているにもかかわらず検査料をカットして、およそ90%が支払われないというのがとても残念です。今の医療保険の支払体制に大きな問題があります。私どもは、支払いを拒否されても、あくまでも無料で検査を続け、きちっと病気から患者さんを解放しています。治療前、首の筋肉の異常で起きるウツは寝たきりに近い状態になることが多いのです。自殺寸前の重症の患者さんも、本人が生まれ変わりましたと笑顔で言える状態にまで完治させています。
どのような症状や経過に苦しむ患者さんが、どのように治っているのでしょうか?
一目瞭然なのは、患者さん本人が書いた体験記やお手紙がありますので、ぜひそちらをお読み下さい。それぞれの症状がどのように改善したのか、わかると思います。

松井孝嘉プロフィール

Dr.コーマックと松井博士と長男 雅樹

Dr.コーマックと松井博士と長男 雅樹
(今は脳神経外科医)1979年

松井孝嘉博士は、アメリカ・ジョージタウン大学にて、世界初の全身用CTスキャナの開発チームで最も若い研究者だった。

この開発完成がノーベル賞委員会で評価され、チームのトップであるDr. Allan Cormackがノーベル医学生理学賞を受賞した。

CTの最も大きな効用は、脳卒中で、脳出血と脳梗塞区別が100%つくようになったということだった。それまでどんな名医が診ても診断がつかず、脳卒中になると、その場から動かしてはいけない、その場にただ寝かしておくだけしか方法がなかった。

デッドボールの実験をする松井博士

巨人軍の協力で、(頭部外傷)デッドボールの実験をする松井博士。この実験で野球用耳付きヘルメットが誕生し、デッドボールによる死亡事故が無くなった。

当時、日本人の死因第一位は脳卒中で、この状態が長く続いていた。松井博士は、脳卒中で倒れてから30分以内に診断ができるためには、日本国内に1万台のCTが必要であると考えた。

その当時CTスキャナーは1台およそ3億円もしていたが、必要なのは多彩な機能ではなくルーチンの検査だけできればいい。他のことをする時間がとれないことがわかっている。“脳卒中の診断”ができるだけで良いので3千万円を切るスキャナーを作るようCTスキャナーのメーカーに指示した。

松井博士はそれまで日本の4メーカー、東芝、日立、GE(横河)、島津の開発を指導しており、どの会社も日本中で100台以上は無理だと悲観的であったが、松井博士が“3千万円を切るCTスキャナーを開発すれば日本中で1万台の市場がある”と各社を説得してこれを実現させた。

このことによって1万台の普及実現もすぐだった。続いて2万台も早い時期に突破した。各社が松井博士の考えに従ってCTスキャナーの価格競争となり、2500万円→1500万円、そして最後は1000万円まで下がったからだった。

このため日本では、どこで脳卒中で倒れてもすぐ診断ができるようになり、倒れたらすぐCTスキャナーのある病院に搬送し、脳出血であれば手術で救命し、脳梗塞であれば血栓を溶かす治療ができるようになった。この結果、脳卒中死が日本人の死因第1位から2位→3位と下がった。

日本はCTの超大国となり2位の国の20倍以上のCTスキャナーを持つに至った。出血と梗塞は治療がまったく逆のため、診断を誤って治療すると大変なことになる。CTスキャナーができるまでは、“発作で倒れたところから動かしてはいけない”、“そこで寝かせておく”というのが脳卒中の常識であった。

1975年5月19日、築地の料亭「新喜楽」で脳卒中で倒れた佐藤栄作元首相も、日本一の内科医、東大の冲中重雄教授が診察をしたが、出血か梗塞かわからなかったため動かしてはいけないということで、東大病院へ転送せず料亭に寝かせたままとなった。

CTスキャナーの初期

アメリカでCTを導入したほとんど全ての病院で「開頭した部位に病変が見つからない」というとんでもないことが起こり、CT専用の解剖図の本が必要であると松井博士は考えた。

ジョージタウン大学の前に在籍していたニューヨークのアルバートアインスタイン大学、モンテフィオーレ病院で脳のスライスを行い、CT用の解剖図譜を作りあげた。

これがドイツ・スツットガルト、ニューヨーク、東京の3か所で発売され、世界のベストセラーとなり国際出版文化大賞を医学書ではじめて受賞した。

StuttgartのGustav-Fischer Verlagから出版されたAtlas
New York, IGAKU-SHOINから発行されたAtlas
東京、医学書院発行のAtlas

1977年に帝京大学脳神経外科・助教授として帰国し、数々の研究に取り組む中、ムチウチで出現する多彩な症状が、筋肉の異常から副交感神経の異常を起こして全身の不可解な症状を起こすことを発見した。

その治療法の究明には時間がかかり、試行錯誤を繰り返し2005年にやっと治療法を完成させた。

これはムチウチにとどまらず、頭部外傷でも同様のことが起こり、また、首の筋肉の使いすぎでも同様の症状となることが判明した。パソコンやスマホの使いすぎで最近、この症候群が急増している。また、猫背や姿勢の悪い人や、首の筋肉の弱い人は原因がなくても起こる。

松井博士は、恩師である佐野圭司先生と相談し、この症候群を「頚性神経筋症候群」と命名した。

先生の医療に対する基本的な考えをお聞きしたいのですが。
まず医療には、一刻を争うような疾患があります。その代表が脳と心臓の血管、つまり脳卒中と虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)です。脳卒中は私の専門である脳神経外科の大きな柱ですが、私のアイデアでCTスキャナーの開発が進んだことで日本中どこにいてもすぐ診断ができるようになり死亡率を大幅に下げることができました。しかし心臓の方は日本中どこにいても安心して生活できるというところまでに至っておりません。 特に地方では大変難しい状態になっております。これを何とかしなければといつも考えております。技術的には問題はないなど、レベルアップしているのですが、専門家の数と病院に関しては行政の問題が大きいのです。

私は今、どこの病院へ行っても治すことのできなかった難病の頚性神経筋症候群に取り組んでいて、他のことに関われないことが残念です。

医療には沢山の問題が放置されています。癌などの一刻を争うような病気でないものでは、今は医療情報が簡単に手に入り、患者さんや家族が様々検討し、納得した上でドクターや病院を選べますが、急を要する疾患には、特に医療行政がしっかりしないといけません。日本中、どこにいても、安心して生活のできる状態を作るのが厚労省や各県の医療行政ですが今は不十分と言わざるを得ません。

松井孝嘉プロフィール

1967年
東京大学医学部 卒業
1968年
東京大学脳神経外科学教室(主任:佐野圭司先生)に入局
1973年
ニューヨーク、アルバートアインシュタイン医科大学モンテフィオーレ病院にて脳腫瘍、脳血管障害の研究
1974年
ワシントン、ジョージタウン大学にて世界初の全身用CTスキャナー開発に従事
1977年
帰国とともに帝京大学脳神経外科助教授となる
1978年
頚筋の異常が副交感神経の異常を併発することを世界で初めて発見し、その後、治療法開発の研究に従事。また、アメリカでの全身用CT開発の経験を生かし、国内のCTメーカー4社を指導。
世界のベストセラーの著作
“An Atlas of the Human Brain for Computerized Tomography”で東京大学医学博士号授与される。この本が医学書で初めての国際出版文化大賞を受賞した。
1980年
脳卒中は終戦後、毎年日本人の死因第一位を連続して占めていた。
CT出現まで脳卒中は脳出血と脳梗塞の区別がつかないので、倒れたらその場から動かしてはいけないということになっていた。CTスキャナーは当時、2億~3億もしていたので、各メーカー共に日本で50~60台以上は無理であると悲観的であった。脳卒中は発症30分以内に診断できないと死亡するが、救命しても大きな後遺症が残り、使い物にならない状態となる。日本中どこで倒れても即診断ができるため何台のCTが必要かを計算した。結果、10000台必要と出た。開発4社に脳卒中の診断ができるレベルのCTで、不必要なほかの機能を取り除けば3000万円以下で作れるので、それを作れば日本に1万台の市場があると指導。指導通りのCTを東芝が開発した。このCTがこの後のCT開発の原点となった。
松井博士の予想通り、1万台はすぐ突破し、さらに2万5000台に達した。この博士の発想のお蔭で、日本は世界で断突のCT大国になり、日本中どこにいても30分以内に診断ができるという世界の夢をいち早く実現し、脳卒中死を激減させた。東芝はCTで世界のリーダーとなる。
1983年
大阪医科大学脳神経外科助教授、帝京大学客員教授となる
1988年
瀬戸大橋開通に合わせて、橋の袂にほど近い香川県観音寺市に松井脳神経外科病院建設(現・松井病院となり理事長)
2005年
頚筋の異常の治療法を完成。この新疾患を頚性神経筋症候群(略して、頚筋症候群)として、世界で初めて自律神経失調症の治療ができるようになった。
日本の全都道府県はもとより、パリ、ロンドン、ニューヨーク、アムステルダムはじめ、ヨーロッパ、アメリカから自国のどこの病院へ行っても治らなかった患者さんが来て、完治している。
2006年
東京脳神経センター 理事長となり、東大医学部出身者11名で、今までどこの病院へ行っても治せなかった慢性疲労症候群(アメリカがエイズの次の第2の国民病としてこの30年間国をあげて研究しているが、未だに原因も治療法も分かっていない。我々のTNCがはるかにリードしている)、起立性調節障害(スマホの普及、低年齢化、小学生の自殺急増、アメリカでも若者の自殺が急増しているが、原因がわかっていない。我々のTNCでは完治可能。これもアメリカをリードしている)、自律神経ウツ(ウツ全体の90%以上)、ドライアイ、ドライマウス、頭痛、頚性メマイ、パニック発作、自殺念慮、などの専門治療に当たり、各疾患を完治させている。
2020年
コロナ感染による肺炎死も日本を世界一のCT大国にしたために、安価でどこにすんでいても、肺炎のごく初期に容易に診断を受けられることが、日本人のコロナ死が少ない原因の1つだと言われている。
2021年
著作が30冊となり、その業績が認められ、日本ペンクラブ会員となる
(推薦、養老孟司先生)

メディア掲載情報・お知らせ

2020年3月2日
女性自身(3/10号)に「万病の元!首こり卒業講座」の記事が掲載されました。
2020年1月17日
不定愁訴治療の鍵は首の筋肉の緊張緩和
2020年1月14日
頚部筋群への局所療法による不定愁訴治癒の研究論文がEuropean Spine Journalに掲載されました。
2019年12月30日
読売新聞・西部版くらし家庭面に「スマホ首に注意②」として記事が掲載されました。
2019年12月23日
読売新聞・西部版のくらし家庭面に「スマホ首に注意①」として松井医師の記事が掲載されました。
2019年10月18日
週刊朝日「名医が教える日本人の病気最新治療」にむち打ち症による、松井医師の「首こり病」不定愁訴治療の記事が掲載されました。
2019年8月5日
HealthPress(ヘルスプレス)に、ムチウチに伴う数々の不定愁訴治療に関する取材記事「難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?」が掲載されました。
2019年8月1日
HealthPress(ヘルスプレス)に、ムチウチに伴う数々の不定愁訴治療に関する取材記事「画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善」が掲載されました。
2019年6月26日
朝日新聞デジタルに、首こり治療に関する研究記事「難治性むち打ち症、首の緊張緩和で不定愁訴改善 東京脳神経センターなど研究」が掲載されました
2019年6月26日
朝日新聞に「難治性むち打ち症、首の緊張緩和で首の不定愁訴改善」の記事が掲載されました。
2019年6月14日
日本経済新聞電子版に、首こり治療に関する研究記事「むち打ちによる全身症状、東京脳神経センターなどが一端解明」が掲載されました
2019年6月14日
日本経済新聞(夕)に「むち打ちで不調 神経が原因か」の記事が掲載されました。
2019年6月13日
メディカルトリビューン(電子版)に松井先生が確立した首こり病の治療に関する研究論文を受け“「難治性むち打ち症の原因療法確立へ突破口」頸局所への物理療法で全身の不定愁訴が80%以上回復”の記事が掲載されました。
2019年6月5日
<プレスリリース>
全身の不定愁訴を伴う「むち打ち症」の病態解明・原因療法確立への突破口 
2019年6月5日
研究論文がイギリスのジャーナル「BMC Musculoskeletal Disorders」に掲載されました
東京脳神経センター(理事長・松井孝嘉)の研究チームが複数の不定愁訴を伴う難治性むち打ち症の入院患者を対象に独自に開発した頚部筋群への物理療法を行なった結果、退院時には殆どの全身の不定症状が80%以上の回復率を示しました。その成果を報告した論文がBMC Musculoskeletal Disordersに掲載されました。
2019年6月
芸文社「はつらつ元気 7月号」に松井先生の記事「上を向くだけで頭痛・冷え・不眠・自律神経が改善」が掲載されました。
2019年5月7日
週刊女性5月7日・14日合併号の「専門外来知っトクガイド」のおすすめ病院に当センターが掲載されました。
2019年4月2日
芸文社「はつらつ元気」5月号の「耳鳴り・めまいの解消法」に松井先生の記事が掲載されました。
松井式555体操も詳しく紹介されています。
2019年3月20日
あさイチ「知らないとコワイ! 自律神経の不調」(NHKオンデマンド)
2019年3月20日
NHK「あさイチ」知らないとコワイ!自律神経の不調に北條医師がスタジオ生出演しました。
2019年2月5日
サンデー毎日に松井先生の取材記事「首こり解消健康法で10歳若返る」の記事が掲載されました。
2019年1月8日
gooニュースに「「風邪ひいたかも…」そんなときは蒸しタオルで◯◯を温めよう!」の記事が掲載されました。
2019年1月8日
J-WAVEの別所哲也さんナビゲーションのモーニングレディオに松井博士が出演し、風邪を引かない方法をクイズ形式で出題。風邪と自律神経について話しました。
2018年12月31日
J-WAVEの別所哲也さんナビゲーションのモーニングレディオに松井博士が出演し、自律神経クイズを出題。自律神経について話しました。
2018年10月
朝日新聞出版より「自律神経が整う 上を向くだけ健康法」が発売されました
2018年9月
祥伝社『からだにいいこと 10月号』に“うつ、コリ、頭痛、etc すべての不調は「首」を治せば解決する”の記事が掲載されました
2018年7月4日
HealthPressに松井先生の取材記事(後編)が掲載されました。
スマホの普及で急増の自律神経性うつ 「首こり病」治療で改善する!
2018年6月28日
HealthPressに松井先生の取材記事(前編)が掲載されました。
うつっぽい、疲れやすいなどの不定愁訴はスマホによる「首こり病」が原因!?
2018年6月14日
WEB版・毎日新聞に松井先生の取材記事〝「スマホ首病」が増加中! うつ・めまい・ドライアイ・頭痛…万病の原因 体調不良は首こりを疑え!″の記事が掲載されました。
2018年6月11日
サンデー毎日(6月24日号)に松井先生の取材記事「体調不良は首こりを疑え」のタイトルで記事が掲載されました。
2018年6月2日
キュレーションマガジン「グノシー」に「“スマホ首病”が日本を滅ぼす!? 簡単にできる予防法を解説!」の記事が転載されました。
2018年5月
「はつらつ元気 6月号」に「女性の自律神経専門外来」を担当する福岡秀興医師の特集記事「50歳からの女性外来」が掲載されました。
2018年4月21日
「週刊東洋経済 (4月21日号)」の書評コーナー「新刊新書サミングアップ」で松井博士の著書「スマホ首病が日本を滅ぼす」が紹介されました。
2018年3月27日
メディカルトリビューン「あなたの健康百科」に松井理事長の取材記事〝「スマホ首病」がうつや自殺念慮の一因に?”が掲載されました。
2018年3月13日
「ダビンチニュース」で「長引く不調の原因は“首”にあり!? 体と心を壊す“スマホ首病”」として松井博士の新刊「スマホ首病が日本を滅ぼす」とスマホ首病の記事が掲載されました。
2018年3月8日
東京FM『クロノス』のスマホ依存症特集で、松井理事長が「スマホ首病」についてコメントしました。
2018年1月7日
集英社『LEE 2月号』に松井先生の『スマホ首』の記事が掲載されました。